特定非営利活動法人ヴィレッジネーション設立趣旨



現代社会において、身体的・知的または精神的な機能の不全を抱えているために 日常生活や社会生活に制限を受ける障害者・高齢者等に対し、福祉サービスはまだまだ不十分です。 社会情報を得ることが難しく、働きたい、自分にあった仕事を選択したいという意欲や能力があっても、 様々な条件や企業の都合により職業に就くことが出来ない人も少なくありません。 また災害時には、障害者・高齢者等への情報格差・支援の不平等が浮き彫りになります。 憲法第14条では全人平等が保障されていますが、現状の公的サービスによる最低限の保障では、自立した生活を満足に送ることは困難です。

私たちが考える「自立している」とは、自己決定により自分の生活を自身で営み、人格・人権が尊重されていることであり、 生活の質の向上と自立支援のための福祉サービスが十分に提供されていることにより、自分らしい自立した生活が可能になります。

また、障害者・高齢者等が自立し地域社会に積極的に参加することにより、 健常者とのコミュニケーションが拡大し、相互理解を深めることが出来ます。 社会参加のためには、積極的に外出できる状況が整っていることもまた必要です。 さらにコミュニケーション拡大は、社会教育や地域安全、雇用機会、災害時など、 必要とする情報の取得を容易にし、誰もが住みやすい地域・街の創造へと繋がっていきます。

この様な地域・街の創造を実現するために、私たちは個々の想いを形にし、 広く一般への理解や交流の促進、福祉・健康の増進、減災・災害支援事業、外出や旅の支援、 さらにこれらを実施するための人的サポートの充実及び拡大を、より積極的なアプローチで行うことで、 老若男女・障害の有無に囚われず誰もが安心して自分らしく生活する地域社会へ寄与します。